
関井氏も推奨する製薬会社での新しい働き方
- by gatofe
- Posted on 2025年1月16日
製薬会社というと薬を作っている会社というイメージしかないかもしれませんが、製薬会社の仕事は薬を作る以外にも色々なことを行っています。
薬を作る会社だと思うと薬学のことを勉強している理系の人しか就職できない気がしてしまいますが、文系の人でも製薬会社に就職することができます。
製薬会社は薬を作ることが主な仕事ですが、薬を作ろうと思った時には新薬の開発という仕事があります。
文系の知識しかない人でも就職
これは専門的な知識を持つ研究職の人がメインとなって行います。
そしてそこから薬ができた後には、薬を使ってもらう場所を探さなくてはいけません。
主な場所は病院などの医療機関になりますが、薬を使ってもらえなければどんなに素晴らしい効果のある薬を作り出しても、その薬の意味がなくなってしまいます。
そのため、薬の効き目や他の似たような薬との違いなどを、薬を処方する立場である医師を中心に説明をする仕事があります。
この仕事も当然薬の知識が必要になりますが、それと同時に営業職ということで人付き合いの技術が必要になる仕事です。
そのため、こういった職種であれば文系の知識しかない人でも就職することができると人材派遣サービスに詳しい関井圭一氏は言います。
求められるMRという職業
就職してからは薬についてなどかなり勉強しなくてはいけませんが、それはどのような職種についても同じでしょう。
そして、そういった営業職の力もあって開発された薬が病院やクリニックで使われることになり一般の人に届くという仕組みになっています。
そういった仕事をする人はMRという職種名で呼ばれていますが、近年ではMRを外注するところが少しずつ増えてきているようです。
これは一般的にはMRは高給のため、企業としては人件費が大きくかかる職種でありながら、必要な時とそうでない時の差が大きいという特徴があるからです。
実際に薬を作るだけでは企業としてはやっていけませんし、MRの仕事はとても重要です。
その分給与も高くなっているのですが、他の職種の営業職と違って新しい商品が次々と出るというわけでもなく、仕事の忙しさに大きな波があります。
それでも、今までの日本企業では自社のMRを使用して企業の業績をあげてきていましたが、世の中全体が不景気の流れとなり、不必要な部分はどんどんカットされるような社会になってきました。
合理的な考えの強く、業務委託が発達しているアメリカではすでに15%のMRが自社で勤務しているのではなく業務委託により仕事を行うコントラクトMRとして活躍しています。
コントラクトMRとは?
日本国内ではそこまで数は多くありませんが、全MR人口が5万人なのに対して2%ほどの1000人がコントラクトMRとして仕事をしています。
色々な業界で無駄を省くために業務委託を行い余計な費用をカットするという方向に流れてきているため、今後製薬業界も自社で抱えるMRの数を減らしてコントラクトMRの数を増やしていくという方向に進む可能性があります。
コントラクトMRはわかりやすく言うとMRの契約社員といった感じの立ち位置になりますが、こういった職種ができることで、今までは製薬関係の職に就けなかった人もコントラクトMRならば就職することが可能になるかもしれないという利点があります。
通常大手企業のMRに就職しようと思うと新卒で採用される人が多く、全く別の職種から途中入社することは難しいとされていました。
しかしコントラクトMRならば、契約社員のような立場のため産休や育休が終わったあとの女性などブランクがあっても就職することができる可能性があります。
そして、そのまま実績をつけていき、仕事内容が認められれば正規のMRとして就職することも夢ではありません。
まだコントラクトMR自体が新しい取り組みで人数的に多くないので、今後どのような流れになるかはわかりませんが、製薬会社という大きな企業に就職する可能性としては多くの人にチャンスがやってくる時代が到来するかもしれません。
人生の途中から正規でMRとして働ける可能性も
業務委託というと給与がカットされたりと、あまりいい話は出てきませんが、考え方によっては今まではできなかった職種にチャレンジできるようになったと考えることもできます。
特にブランクのある女性は就職先に困ることも多く、家庭の都合や子供の都合で最初からフルタイムで働くことが難しいという人も多いでしょう。
そのような時には契約社員のような形で就職して、経験を積み時期が来たら正社員にチャレンジするなど働き方を変えていくという新しい形の働き方が増えてくるのではないでしょうか。
今までは最初に就職をしたらそこで定年まで勤め上げるか、一度退職すると残りの人生はパート職員でしか働けないというパターンが多かったように思いますが、これからは人生の途中からMRを目指すという働き方もできるようになるかもしれません。
まとめ
薬のことに興味があったり、病気を治すことに関わる仕事がしたいと思っている人はコントラクトMRという仕事を就職先として選択肢の中に入れてみてください。
最終更新日 2025年5月30日
製薬会社というと薬を作っている会社というイメージしかないかもしれませんが、製薬会社の仕事は薬を作る以外にも色々なことを行っています。 薬を作る会社だと思うと薬学のことを勉強している理系の人しか就職できない気がしてしまいま…